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凜恋心 ♢ 転生編 ♢

第13章 scene12…旅立ち


そう言われて男の人に着いていく。真っ直ぐに大きな屋敷の前に来た。

「ここが町長の家さ。」
「あ…ありがとうございます」
「いや!なんて事無いさ」

そういって男性は去っていった。明るくて賑やかな街。意を決して扉をノックする。すると時期に中から一人の女性が出てきた。

「あの…!今日からこの町で…住まわせていただきたくて……」
「え…っと」
「それで、入り口であった方に連れてきてもらって……」
「クス…どうぞ?」

そういって中に入れてもらった。

話をすれば心良く受け入れてくれた町長。引っ越しやら何やら、大きな街が故に入れ替わりもあるのだという。そんな中で自身から出向いてくれたのは嬉しかったのだと聞いた。

「ありがとうございます!」
「いや良いよ。それで、住む場所とかは…」
「さっき着いたばかりで……」
「そうか。おい!唯漣、案内してやれ!」
「…あの…!!」
「なんだい?」
「自分で…なんとかします」
「そういわなくて良いさ。唯漣は少し君より年は下かも知れないが…」
「なにか呼んだ?お父さん」
「おぉ、唯漣、この方、…えっと」
「あ、すみません。花洛雅って言います。」
「雅さん。今日からこの街で住むことになったらしいんだがね、住むところも何もないと言うことらしいんだ。街の案内してやってくれないか?」
「解った!私、唯漣って言います。よろしくね!」

そういって街案内に着いてきた唯漣。いろいろと説明をしてくれて、家も決まる。ちょうど出ていかれた場所だからと、タイミングも良かった。

「あとは仕事かぁ…」
「そうだなぁ。いろいろと買い物しながら見てみたら?」
「そうします!ありがとうございました。」
「雅さん、敬語じゃなくて良いよ?!」
「でも…」
「仲良くしよ?ね!」
「あ…ありがとう…唯漣さん…」
「唯漣で良いよ!」
「じゃぁ、私も雅で良いよ?」
「それじゃぁまた、明日!!」
「うん、ありがとう!」

雅の人柄か、すぐに友人も出来た。それから荷物を整理し、街に出てみる。服も、何もかも、菩薩にかってもらったものばかりだったが、ずっと着けているネックレスとブレスレットは外せずに居た。

「…良し!頑張らないと!!」

そう意気込んで……
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