• テキストサイズ

凜恋心 ♢ 転生編 ♢

第2章 scene2…菩薩の命(めい)


それからと言うものその日から雅の奮闘は続いた。そんな中でようやくの思いで二郎神を捕まえた。

「見つけた……二郎神…さん」
「どうかしたのか?」
「…菩薩…見なかった?」
「公務の筈だが……」
「また…公務?」
「…またといわれてもな」
「だって……ここに来てからまだなにも暇潰しの時間なんて無いじゃない!!」
「……そうは言っても…」
「ここにいたのか」
「菩薩!!」
「…二郎神、こいつ、借りるぞ?」
「どうぞ」
「ど……どうぞって…?!」
「まぁ、来いよ」

そういって雅は菩薩に連れていかれた。ようやく暇潰しになるのかと思いきやそこに連れてこられたのは大きな桜の木だった。

「あ…観世音菩薩様!!」

ザッと道が開かれる。

「まぁ、そんな堅苦しくなることねえよ。それより敖潤はどこ行った。」
「敖潤殿なら……あ、あちらです」
「行くぞ」
「…え?」
「おい」
「これは…どうされましたか?観世音菩薩直々に…」
「コレ、雅。」
「……はい?」
「雅?敖潤。天界西方軍の総責任者だ。」
「あ……はじめまして…」
「…あぁ」
「プ…それだけかよ」
「それで?その他になにか」
「こいつの相手、西方軍にも見てもらう。」
「どう行った用件でしょうか」
「だから、オレが忙しいときにこいつの面倒見てくれ」
「……なぜでしょうか。しかもこの娘…下界の人間だろう?」
「あぁ。耳が早いな」
「で、何で俺がこの娘を見なきゃならん…」
「お前に見ろとは言わねえよ。西軍の奴らにたまに遊んでもらうだけだ。」
「…ハァ……仕方ないな」

そうして話はまとまった。
/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp