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凜恋心 ♢ 転生編 ♢

第9章 scene8…夢


部屋に戻った雅は、ベッドの上で少し火照る体を抱き締めていた。

「菩薩……どうしたんだろ……」

しかし、されたキス、抱き締められた腕…嫌ではなかったもののなぜ自分自身涙が出たのか解らなかった。

「……なんだろ…この感じ…」

そう呟きながら…ベッドに入り、うとっとしたときだ。

『ねぇ…ーーー・・!待ってよ!』
『うるせえよ、さっさとしろ』
『まぁまぁ…ーーー、ほら、来いよ、雅』
『…雅!!早くーー!!』
『まってってば!ーーー・・!!』
『ーーー・も人が悪いですね…雅がさらわれたらどうするんですか?』
『…さらわれるか?この猫が』
『猫じゃない!!ーーーー・・のバカ!』
『おーおー、言うねえ』
『てか、ーーー・・・?猫、苦手じゃなかったんですか?』
『何の事だ…』
『…ーーー・…』
『ほら…早くしろ…』

歩くスピードを緩めるその人の横で笑っている自分が居る…その直後に雅は目を覚ました。

「誰なんだろ……あの人達…」

そんな夢を何度となく見る様になっていた。場所や会話は違うもののなぜか同じ様な四人組と自分。なんだか懐かしいような…それでいて愛おしいような……そんな気分になっていた。

そんなある日。菩薩の書類整理を手伝っている雅はぼーーっとしていた。
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