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凜恋心 ♢ 転生編 ♢

第8章 scene7…疼く気持ち


そういって敖潤はその場を後にした。
その日の夜。

「菩薩!居る?」
「…うるせえよ」
「聞いて聞いて?今日ね!」
「敖潤に褒められたんだろ」
「…なんで知ってるの?」
「本人から聞いた。」
「そっか!でも、一つ初めて出来るようになったんだよ!」
「みたいだな。」
「だけど、強度が足りないんだって…まだまだ頑張らなくちゃ…」
「根詰めすぎるなよ?」
「ん!」
「……で?」
「え?」
「それだけか?」
「…うん」
「他には?」
「他…あ」
「なんだ」
「菩薩今日もきれいだね」
「そうじゃねえよ!」
「……んー、じゃぁ無いかも…」

そういう雅の前にやってくると菩薩はそっと上から見下ろしながらも頬を包み、そっと顔をあげさせた。

「こんな遅くに男の部屋に来て…それだけか?」
「男って…菩薩両性でしょ?」
「…両性ってことは男でもあるんだよ」
「…クス…どっちかって言うと女性のが強い気がする…」

そういう雅の腕を引っ張り壁に押し付けた。

「ぼ…さつ?」
「知ってっか?あんまり無防備過ぎるとイタイ目見るって…」
「…どうかした…?ぼさ…ッッン」

ゆっくりと唇を塞がれた雅。両膝の間に菩薩の膝が入り込んでいるため逃げられない。

「…菩薩…ぅ…ンァ…」
「オレだってな、男なんだよ。」
「……それは……ンンァ…」

するりと首筋を撫で上げられ、腰を抱く菩薩。くらりとするような甘い香りと、細く長い指で焦らされていく。
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