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凜恋心 ♢ 転生編 ♢

第8章 scene7…疼く気持ち


敖潤に教えてもらって早くも二週間が過ぎようとしていた。この日は、菩薩に変わって西軍の人が特訓に付き合ってくれていた。

「……ま…!待ってください!!」
「…え?」
「ちょっと……!ハァハァ…」
「お前達、何してる」
「ご…敖潤殿…」
「軍人が聞いて呆れるな」
「…いえ…」
「お前も待てと言われて待っていたら自分が死ぬぞ」
「…でも」
「関係ない。なら……俺が相手になろうか?」

そういって敖潤はスッと間を取ると構えた。

「…行くぞ…」

そういわれると同時に敖潤は近づいてくる。大分身も軽くなり、戦い方に慣れてきた雅はギリギリのところで交わす。

「アブな……」
「まだまだ…」

そういって間合いを詰めようとしている時だ。くるっと回った。それと同時に金にも似た色で筒柱が雅の回りを覆う。

「…あれは!!」
「…敖潤殿…!」
「フン…」

しかし敖潤にとっては出来たばかりの物では力不足、といわんばかりに切り裂いた。

「……ハァ…ッッ…」
「大分作れるようになったか?」
「初めて出来た…」
「そうか。通りで強度がないわけだ」
「……すみません」
「謝る事じゃない。半月で作れるようになったのは誇れることだ。」
「…ありがとう…ございます。」
「所で…お前達はなにサボってんだ」
「…いえ…!」
「下界の小娘に待てだのなんだのってあり得ないだろうが。一からやり直せ」
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