第7章 battle6…填心
そういいながら踏みつけて歩いていく。
「ここじゃなんですからほんの少し移動してからにしましょう?」
「それもそうだな」
「なぁ、三蔵?」
「却下」
「ちょ…!俺まだ何も言ってねえけど?」
「聞くだけ時間の無駄だ」
「そういわずに!三蔵さ、なんでそれ自分の分作らなかったわけ?」
「やっぱり時間の無駄だな」
「そういえばそうだよな!なんでなんで?」
「……ハァ…却下」
「良いじゃん!教えてくれたって!」
「そうだぜ?減るもんでもねえしよ!」
「減る」
「って、何がだよ!」
「フン…」
そうしてわいわい言いながらも次の街にやってきた一行。街に着けば宿を取り、食事をし、それからはそれぞれ別れていく。三蔵は相変わらず一人で行動しているものの、ほとんどの行動が雅を探す、この一点だった。いろいろな場所に向かっては、街の住人の話を聞いている。
「……ここにもいない…か」
「兄ちゃん、人探しかい?」
「……誰だ、貴様」
「俺?ちょっとこの待ちじゃ名の知れた情報屋って所かな。」
「…関係ねえな」
「良いのかい?なにか知りたい情報持ってるかも知れねえぜ?」
「貴様に聞かなくても街の人間の話だけで十分解る。」
「………へぇ、じゃぁ、特別な情報、教えてやろうと思ったけどやーめた」
「……要らん」
そういって断った三蔵。