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凜恋心 ♢ 転生編 ♢

第6章 scene5.5…柔肌 (pov観世音菩薩)


少し前に敖潤に教えてもらった事を

少しでも早く……と日々取り組んでるのはいいんだが……


力入りすぎてんじゃねえか……


もう少し力抜けって…



でなきゃ上がるもんも上がらねえ…



だったら……

オレが抜いてやるか……



「脱げ」

「はい?」

「いいから、脱げ」

「え……何?」

「ほら、さっさと脱げって」

「ちょっ……!ね!あの…!!」



あんまり待ってはやらねえよ?



きれいな肌じゃねえか…



これをアイツは独り占めしてたって訳か……



てか、雅?そんな目でみんなって……



速攻どうにかしてやりたくなる…



さっさとしろと呼びながらアロマを炊いて…

シートも準備出来たな…


「良し、うつ伏せで寝ろ」

「……?あの……何…」

「黙ってな、その内ヨクなる…」


オレが直々にやるんだ、ヨクて当然だろ……


トロリとしたオイルを滴し、塗り広げる



「ン…わ……ぁ」

「どうだ?」

「気持ちい……」

「だろ?」


てか当然だ。オレの愛用のオイルだしな。


自分以外の香りを纏ってるなんて知ったら



三蔵アイツ…どんな顔するだろうな…



背中を一頻り塗り、タオルで脱ぐいとる……


その後はもちろん…全身ケアしてやるよ……


『待て』だの『見える!』だのうるせえから


下にはタオル置いとけって言って……



小さい割には柔らけえのな…



「…ンァ…ぼ……さつ…ッッ…ン…」



マッサージだっつってんだろ……


そんな声で啼くんじゃねえよ…



抱いてるみてえだろ…



「…菩薩……ッッ…もぉ…ぃぃ……」

だから……


そんな体捩って


振り返りながら潤んだ目で見上げんな…



あぁ…



こうやっていつもアイツの事煽ってんのか?

ある意味…大変だな…三蔵も……


「おまけだ」


そう言いながらトクトクと脈打つ首筋に唇を寄せる



「……ッ…要らない…!」

「気持ち良かったろ…?」

「ん……」



最後は案外素直じゃねえか…


こんな気持ちいコト、そうそう無いぜ?


でも、たまには……


甘やかしてやるよ。


三蔵の代わりにはならねえだろうけどな?
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