第5章 scene5…サービス
敖潤に教えてもらった一つをどうにか取得しようとしていた雅。あれから二日…出来る見通しが全くつかめなかった。
「敖潤さんのあれって…絶対無理じゃない?」
「何言ってんだ?雅」
「あ!菩薩……」
「久しぶりにやるか?」
「…前に手合わせしたの二日前だけど…」
「そりゃずいぶんと前だなぁ」
「…嘘みたい…」
「さ、どうする?」
そういいながらも、くいっと挑発するように仕向ける菩薩。スピードは未だそこまで早くなくても、威力は少しずつ上がってきていた。
「…へぇ、大分一週間前に比べたら…よくなってんじゃね?」
「…ッッ…」
間合いを詰めてくる菩薩。くるっと向きを変えるように手を広げた雅は思いっきり力を込める。
「…おっと」
しかしその筒柱は足首ほどまでしか上がらず、同時に息も上がってくる。
「まぁたなんかすげえの作り出すのな」
「…敖潤……さんに…ハァ…教えてもらった……けど…」
「でもよ、雅?」