第10章 年上幼馴染は絶倫✿保科宗四郎✿裏
お風呂から上がるとすぐに寝室に連れて行かれそうになるので慌てて止めると、無視された。
「わわっ!宗四郎くんってば!待ってって…初めてなんやからもうちょい手加減してや…。」
「無理、抱く。」
あかん、理性ないなっとる。
ベッドに押し倒され、覆い被さった彼の熱を孕んだ鋭い瞳に睨まれて身体が震えた。
「あかんっ!ほんまに待って、怖い…。」
「怖がらんで。これが好きな女、前にした僕や。」
その瞳とは裏腹に優しく触れる手が、私の震えを治めていく。
熱く荒い息で私の肌に口付けていく彼に翻弄されながら、私の体温が上昇していく。
これ以上熱くなったら何も考えられない…。
「本能剥き出しの僕は嫌?美影を抱くことしか考えられへんねん。」
「…好きや、どんな宗四郎くんも好きや…。」
僕もと答えた彼は唇を重ね、熱い舌を絡めた。
お互いの熱い吐息がまとわりつき、飲み込むことを忘れた唾液が口の端から零れていく。
「んぁ…っ、ふ……はぁ、はぁ…好きや、好き…んぅ…。」
唇が離れたので何度も気持ちを言葉にするが、その言葉はまた彼の唇に飲み込まれた。
キス…きもちえ…もう何もかもどうでもええ、この人に身体も心も全部愛されたい。
首に腕を絡め激しい舌の動きに応える。
ぐちゃぐちゃに絡まった舌が解けて、上顎を撫でながら離れていった。
舌と舌を繋いだ糸が離れて伸び、顎を濡らした。
「愛しとる。めっちゃえろくて僕、ほんまにやばい…はぁ…もっとどろどろにしてまいたい。」
耳元で吐息混じりに吐かれる言葉は私の脳を溶かす。
耳や頬、首に何度も口付け、鎖骨の少し上を強く吸った。
舌が膨らみの間を通ってお腹を舐め、脇腹に噛みつかれる。
「んっ、痛い…優しぃして……。」
「しとるよ、そんな強く噛んでへん。」
強く噛んでへんくても、宗四郎くんの犬歯が…。