第8章 年下幼馴染はご乱心✿保科宗四郎✿
みんなの剣道の訓練を見ていたら私もしたくなってしまった。
というか、基地の案内とかしてくれへんのとむくれていると呼ばれたので、慌てて駆けつける。
「やるか?」
面越しに彼の目を見ると笑っていたような気がする。
着替えて来いと言われたので慌てて道着に着替えて面をつけた。
「三浦?でしたっけ?なんか副隊長のペットみたいですね。犬…?」
ペット!?犬!?
誰だ、この私をそんな風に言うとる奴は。
「ははっ!せやろ?可愛ええやんな!」
かわっ…!?
誰かわからん人ありがとう!
誰かは知らないが、逆立った赤髪さんナイス。
その後は訓練を終えご飯を食べた。
しばらくの間、寮に入れてもらう。
お風呂から上がったら来いと言われていたので執務室に来ると、行こかと手を引かれた。
「基地内デートっちゅーことでええ?」
「へ?……ちゅー?」
「アホやろ……どんだけちゅーしたいん?頭使うん諦めんで…くっ、ふふっ。」
繋いでいた手を上に引っ張られて宗四郎くんとの距離が近付くと、一瞬だけ唇が触れる。
満足した?と聞かれたので首を振った。
「えー足りんの?ほな…どうして欲しい?」
今度は自分から口付けてその唇を舌で撫でた。
だが、肩を押されて離されてしまう。
「ぎゅーとちゅってするのしかあかん。」
え、なんやそれ…言い方可愛すぎん?