第8章 年下幼馴染はご乱心✿保科宗四郎✿
ぎゅうと抱き締め胸に擦り寄ると、やっぱぎゅーもあかんと呟くので、顔を上げ睨んだ。
「なんであかんの…私、宗四郎くんのこと好き過ぎて全然足りひんのにっ!」
「あーっ!!好きもあかん!無理や、無理…頼むからそんな可愛くならんで……。」
私を抱き締めることはせず、上を向いて顔を押さえた。
なんでなんでと背中に回していた腕を首に移し引き寄せながら背伸びをして、目線を合わせる。
宗四郎くんはずっと無理、あかんを繰り返している。
「僕の僕が元気なってまうから……ソコ、くっつけたらあかん…擦れとる……。」
彼の中心に少し硬さを感じて慌てて離れた。
そしてすぐにしゃがんで見つめる。
「なんでや!見たらあかん!」
お尻しか見えんくなった…。
宗四郎くん、ほんまに私のこと……。
背中に密着して胸やお腹を撫で回し、好きと呟いた。
撫でていた手を下に滑らせ、ベルトを超えた頃止められる。
「なんや君、めっちゃすけべやん。ちゅーだけで真っ赤なっとったくせに…。」
もう行こと掴まれた手をそのまま引かれ、基地内を案内してくれた。
1時間近く案内をしてくれてそろそろ帰ろうと言われた為、寮の部屋を聞くとないと言われた。
思わず固まってしまう。
すぐに異動してきたからまだ部屋を借りれていない。
「…言うたやん!なんで!?私、どこ寝たらええの……。」
「しゃーないやん、新人でいっぱいやねんもん。代わりに他のとこ用意したから、堪忍してや。」
他のとこって…なんで早く言ってくれなかったんだ。