第8章 年下幼馴染はご乱心✿保科宗四郎✿
「好きに生き?いきなりわけわからんこと言いよって…ええよ、ならそうさせてもらうわ……。」
「っ!?ばっ…こっ……いっ!……下手ならすんなや、ボケ!!」
彼の両頬を掴んで無理やり唇を押し付け舌を絡ませていると、歯がガチッ!とあたった。
「宗四郎くんが動くからやん!黙っといて!」
「やめっ…なんで僕にすんのや!誰でもええなら他としとったらええやろ!」
「うっ…嫌や!!宗四郎くんやないとあかんの!」
「好きな男くらいおるやろ!僕、君の上官やねんぞ!それ以上したら、接近禁止命令出すぞ!」
「やめてや、そないなことせんといて!やっと宗四郎くんのとこ来れたんやから、一緒におってよ!!」
またキスをするとまた怒られて突き飛ばされた為、尻もちをつきながら睨んで言い返すと、結局喧嘩になってしまった。
ここまで宗四郎くんに言い返したことなんて初めてで…誰でもいいとか好きな男とか言われて頭に血が上ってしまう。
ここまで言ったんやから、気付いてや…宗四郎くんやないとあかんの、宗四郎くんがええの。
「ほんならもうこないなことするな!」
「なんで!?なんでしたらあかんの…彼女でもおるん…。」
「そうやな!おるわ!やから、君とはこないなこと出来へん。」