第1章 無口な彼女が啼く時✿保科宗四郎✿裏
少し起きて陰部を見てみる。
液体は赤いが薄まっているので愛液だろう。
「美影、時間かかるかもしれんけど、最後までしていいか?」
この様子だと僕を受け入れるのに時間がかかるかもしれない。
なるべく痛みはないようにしたいから。
最後?と首を傾げた。
「僕の、君のここに挿れるんや。男の挿れたことない?」
「ない…触られたことはある…。」
やっぱ処女か。
「でも…こんな風に、なったこと、ない…。」
「僕に触られるん好き?」
頷いた彼女を見てまたつい笑みが零れる。
僕、結構絆されとるみたいやな。
好きなのは身体だけではなかったらしい。
「美影可愛ええ…これからは僕とだけこういうことしてや。」
また頷いた彼女に嬉しくなり、額にキスをした。
動きを止めていた指を動かし、とりあえずGスポットを撫でてみる。
「あっ…っ!?」
自分の声に驚いたのか咄嗟に口を塞いでいた。
「聞かせてや、君の声。可愛ええてしゃーない…。」
押さえている腕を掴んで口から離させると、可愛い声が先程よりも大きく僕の耳に伝わり、心地いいのに驚く。
始めてや、喘ぎ声がこんな心地ええなんて…。
特段、好きでもなければ嫌と思ったこともなかった。
Gスポットをトントンと刺激しながら彼女の声を聞いていると、指をキュウキュウと締め付けてきたので、親指で陰核を押し込んでやった。
「ひっうっ…!!んぐっ…はっ、はあっ…。」
「うん、可愛ええね。イけたな。」
僕はこんなに優しく女を抱けるのかと心の中で笑った。