• テキストサイズ

魅惑の恋【保科宗四郎多めごちゃ混ぜ短編集】

第5章 好きな人には愛されたい✿保科宗四郎✿裏


副隊長室について私の手を引きながら椅子に座る。

いい加減腕を離して欲しい、めちゃくちゃ痛い。


「今度は市川か?僕とは違うて若くて顔がええもんな。」


いや、それはあなたもでは…?

というかそれ、嫉妬…?

そんなことありえるわけないと、その考えを振り払った。


勤務時間はとっくに過ぎているのだ、帰らせて欲しい。


「上官命令や、行くぞ。」


は?
いや、どこに…。

掴まれている腕がまた引っ張られて、彼はスマホ等を持って副隊長室を出ていく。

基地を出て近くのマンションに連れて来られて、どこなのか聞くと僕の家だと答えられた。

家になにしに?


部屋に入ると寝室のようなところに来てベッドに押し倒された。

する気?私はしないと言ったのに…。


「上官命令を悪用しないでください。」


「ふっ、そやな。ほな、上官命令やなくて…僕に抱かせてくれや。」


無理に決まっている。
そもそも1回だけだとあなたも言っていたじゃないか。

首を横に振って拒否する。


「君に拒否権なんてない。前に抱いてやったやろ。」


君?
ずっとお前と呼んでいたじゃないか。


またあんな風にされるの?道具みたいに扱われるの?

2回目はさすがに嫌だ。
好きだからと言ってなんでも許すなんて思わないで。

/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp