第5章 好きな人には愛されたい✿保科宗四郎✿裏
どうやら私は睨んでいたようで、不敬罪で腕立て50回を命じられた。
大人しく床に手をついて腕立てをしていると、背中に足を乗せられ胸を床につけてしまう。
「プラス100回や。亜白隊長ならこんくらいで根を上げんぞ。」
下唇を噛んでグッと耐えているが、勝手に涙が零れてきてしまう。
「泣くなや、うざいわ。亜白隊長なら可愛いてしゃーないんやろうけど、お前はいらんわ。」
俯いて床を見ながらポタポタと涙を床に零しながら腕立てを続ける。
足を退けてくれたがお尻を撫でられてそのままその手は前の方に回り、フニフニと陰部を触られる。
「下半身震えてるで?気持ちえんやろ?声出しや?」
絶対に…絶対に声なんて出してたまるか。
私が好きになった人の本性はこんなんだったのか、と簡単に好きになった自分を嘲笑う。
それなのに好きなのをやめられない私は相当バカなんだろう。
下半身に力が入らなくなり腰をつけてしまうとまたプラス100回だと言われる。