第5章 好きな人には愛されたい✿保科宗四郎✿裏
腰を沈めていくと痛みで涙が溢れ副隊長の服をギュッと握った。
「ふっ、うっ…はっ、う"っ…!」
「はっ、なんやお前、あんなやりたい言うときながら、処女なんか。」
副隊長は嘲笑いながら私が全て挿れ終わるのを待っている。
痛い…痛い…それでも耐えながら好きな人と繋がれる喜びが私を急かす。
そのままグッと腰を沈めて全て挿れてしまう。
彼の肩に縋りながら肩で息をして痛みが和らぐのを待っていると、遅いと言いながら突き上げられた。
「んあ"っ!?くっ、うっ…はうっ、ん"っ…。」
彼の律動に合わせて痛みで声が漏れる。
痛い…気持ちよさなんて微塵もない。
だけど、幸せだった。初めてが好きな人なんて…。
そのまま彼は私を持ち上げて机の上に寝かせると、激しく腰を打ち付け始めた。
「ひうっ、ん"っ…あ"ぅ……んくっ、ふっ…う"ぅ…。」
「ふっ……っ!……はあっ、はあっ…はぁ…。」
グッと奥に押し付けて腰を震わせて落ち着くと彼は自身を引き抜き避妊具を捨てて、私のズボンと下着を私に向かって投げ捨てた。
「終わったで、はよ行きぃ。」
すぐに机の上から降り履いて、痛みを我慢しながらありがとうございましたと言って副隊長室を飛び出した。
太腿に暖かいものが伝う。
血だろう、初めてであんな風にしたのだ、そりゃあ出るだろう。
急いで家に帰ってお風呂洗い流してソファに横になる。
幸せと虚しさがグルグルと胸の中で混ざり合う。
スマホがメッセージの受信を知らせたので確認すると副隊長からで、今回のことは公しないから咎めもしない、ということだった。
どうして…もうあなたを見る度に私の胸は張り裂けそうになるだろう。
愛されたかった…。
いつの間にか寝てしまっていて目が冷めて外を見ると、空が白みかかっていた。
朝?
あ、副隊長に返信してないや…いいか、別に大丈夫だろう。
トイレに行くと下着が汚れていたので変えてナプキンをつけた。