第27章 私の安眠法✿保科宗四郎✿
途中から腰に膝掛けを掛けてくれていたが、そろそろベッド行こかと寝室まで案内されて、慌ててソファでいいです!と引き返そうとすれば、あかんと腕を掴まれる。ソファだと2人で寝れないからと…別に2人で寝ようとは思っていないのだが…。
ベッドにうつ伏せにされて、副隊長は私の腰に跨った。これじゃあ逃げられない…。気持ちようしたるからなぁと後頭部を撫でられて、その手はそのまま首に移動し両手で肩を撫でた。まさか、本当にされる?
「緊張せんで…リラックスしとって。変なことせぇへんから」
手はそのまま下りていき背中を撫でる。その触り方、変な声出る…優しく背中を撫でられてピクピクと震える。どのくらいか背中を撫でるとお尻まで下がり、そこもまた優しく撫でられて、それは完全にセクハラじゃないか?と思ったが、ボーッとしてきた頭では進言することは叶わなかった。
寝てもええでと優しく穏やかな声で囁かれて、必死に開いていた目を閉じた。擽ったいのに気持ちいい…もう少しで寝そうになっていた頃、副隊長が隣に横になり驚いて覚醒してしまうと、すまんと謝りながら背中をトントンされた。なんで私は副隊長に添い寝されているんだ、と思う余裕もなく、優しく心地いいリズムで叩かれてすぐに夢の中に落ちていった。