第27章 私の安眠法✿保科宗四郎✿
浴室の扉を開けて好きに使ってええからなと少し説明してくれて扉を閉めると、入っている間にタオルや着替えを持ってきてくれると言う。お礼を言うとゆっくりしてきと脱衣所を出ていった。
ずっと訳がわからないまま副隊長の家にまで来てお風呂まで頂いて、恐らく泊まることにまでなっている。そして、好きにさせられた。友人にやれば寝れると言われたのを思い出し、これはその展開では?と私まで頭のネジが外れかけてきているようだ。
「三浦〜、置いとくで」
ありがとうございますとシャワーを浴び終わってお湯に浸かりながら返事をする。そうだ、お風呂先に頂いちゃったんだ。
少ししてからお風呂から上がり、身体を拭きながら用意されている服を見る。嘘でしょ…Tシャツしかないんだが…Tシャツだけはさすがにダメでしょ。だがこれしかないので、とりあえず着てリビングへと行き文句を垂れる。
「副隊長、さすがにこれだけは恥ずかしいです…」
「ん?可愛ええで。彼シャツみたいやん。」
何を仰っておられるのですか…そんなニコニコされる意味もわかりません。グッと裾を伸ばす。伸びても知りませんから。その方がやりやすいねんと副隊長もお風呂に入りに行った。いや、どういうことですか…。