第27章 私の安眠法✿保科宗四郎✿
急いで外に向かうと基地の入り口で副隊長が待っていて、駆け寄ると飯食いに行こうと言われ、驚いたが大人しくついていく。どうしていきなりこんな私が副隊長とご飯に行けるのだろう。副隊長にはずっと憧れていた。自分に出来ること、好きなことを磨き続け、今も技を磨いている、そんな彼は本当に尊敬出来る人なのだ。
ファミレスにつくと好きなもん食ってええでと言われ、メニューに目を通す。正直頭がボーッとして考えるのも面倒で、適当に1番上にあったパスタを選ぶ。店員さんを呼んだ彼はパスタとハンバーグと…モンブランを2個頼んでいた。え、モンブラン2個食べるの?相当好きなんだな…とボーッと考えていた。
「美味いもん食うと幸せやぁ思わん?」
「そうですね、思います」
何が好きなん?と聞かれて色々好きですよと答えになってるようでなっていない返答をする。むっと頬を膨らませた副隊長を見て、思わず笑ってしまった。副隊長もそんな顔するんだ…先程のことはなかったかのように、何が好きなん?とまた同じ質問をされた。
「お寿司とかですかねぇ…ケーキとか甘い物も好きですよ」
そりゃよかったと満足気に笑って、運ばれてきたハンバーグを食べ始めた。何がよかったのだろう?疑問に思いながらもパスタを食べて、食べ終わるとモンブランが来る。食べてええでと1つ渡された。君の分や、と…その為に2個頼んでたんだ。ありがとうございますと言って食べると、久しぶりに食べたので美味しすぎてほっぺが落ちるかと思った。