第26章 虚虚実実✿保科宗四郎✿裏
「あッ、出すで…!後悔せんでや!っ、はっ、くっ…!」
「んっ、あ…後悔なんて…あっ、ああっ!」
グッと奥に押し込まれて熱いモノが私のナカに吐き出された。お腹温かい…。痛ない?とお腹の上に置いていた右手の指先に優しく触れた。頷けば、よかったと微笑み隣に横になる。頭の下に腕を滑り込ませて引き寄せられ、宗四郎は愛しとると囁き顬にキスを落とした。
少しするとスマホを私が見えるように持った。あの…検索履歴見えてるのですが…彼女が好きすぎる?彼女が好きと言ってくれない?忙しくて彼女に構えない?いつの間にそんなことを調べてたのですか…見える?と聞きながらその画面を見せていたから、ほとんど読んでしまった。
「なんか…ごめん?ありがとう?」
「ん?何が?」
何でもないと返すとふーんとあまり興味なさげに返されて、宗四郎は婚約指輪を検索し始めた。婚約ですか…えっと…結婚のけの字も聞いてないのですが…気にせずに見るのは無理です。困惑しながら宗四郎を見ると、ん?と首を傾げた。
「結婚、するの…?」
「え?ナカに欲しいってそういうことやないん?僕、うんって返したけど…」
あ、私がプロポーズしたことになってるんですね…口を開けたままぽかんとしていると、すまんすまんと笑い始めた。冗談やって〜とスマホを置いてぎゅっと頭を抱き締められた。