第25章 変態とド変態✿保科宗四郎✿裏
「他の隊員の前でもあないなことしとるんやろ、ただの尻軽やん。きっしょ」
え、今?結構時間経ちますが?まあそう思われても仕方ないと思いますが、あなたの前でしかしませんよ。触りたいと思うのも見られたいと思うのも、あなただけなんですから…とは言えず、どうなんですかねぇと笑いながらパソコンを見続ける。さすがにきついかも…あんなことした私が悪いけども。
私が傷付いていいわけない、誰にでもはしませんよ〜きっしょは抉られるます〜と明るく返す。そうしないと耐えられそうになかったから。それでもちょっとやばそうだったので書類を持って、オペレーションルーム行ってきますと執務室を後にした。
いつもあそこまで言わないじゃん…とブツブツ呟きながら廊下を歩く。あまり人が来ない部屋に来て、作業を続ける。だがすぐに書類の文字は歪んだ。
「副隊長にしかあんなことしませんよ…どん底にいた私を掬い上げてくれたのはあなたじゃないですか…」
高校生の頃、怪獣災害で両親を失い、私も助からないと思った。私だけ生きていても意味はないと、諦めていた。でもその時助けてくれたのは保科副隊長で、両親を失い自暴自棄になった私に防衛隊員になることを進めてくれた。あの人のおかげで私の今がある。