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魅惑の恋【保科宗四郎多めごちゃ混ぜ短編集】

第25章 変態とド変態✿保科宗四郎✿裏


「…すまん、つい言い過ぎてしもた。動揺してイラついてしもたん…泣かんで」

突然聞こえた声に肩を揺らし、大丈夫です泣いてませんとなるべく俯きながら書類を見る。息を切らした副隊長が近寄ってくるので慌てて離れ、壁まで来て額をつけ壁と同化した。私は壁ですのでどうか通り過ぎてください。

私の願いは虚しく、私の真後ろまで来た副隊長は腹部に手を回し引き寄せる。僕だけ?と耳元で聞いてくるが、息を切らした彼の熱が直接耳にかかって擽ったい。走って来たのだろう、副隊長の身体は熱くて心臓が早く脈打つ感覚さえも伝わってくる。

「僕の手で気持ちようしたる、挿入して腕立てだってしたる。君が泣かんのやったら、なんでもする。君に泣かれたら、僕、どうしたらええかわからんねん」

挿入して腕立ては本当に冗談ですから…絞り出したような声で抱き締める手に力を込められる。他の男に泣きつかれたら発狂してまいそうや…と首筋に顔を埋めて必死に縋ってくる。

「好きや…さっき僕がどうなってたかわかる?ココがおっきくなってたんや。さすがにあないな格好されたら、襲ってまうて…」

グッと腰に自身を押し付けてきて、今は通常のようだが、だんだんと硬さを増してきている気がする。ちゃうねん…と呟きながら首筋を舐められて慌てる。私がどれだけ汗をかいたと思っている。好きな男に汗塗れになった身体を舐められる程嫌なことはない。あと、ちゃうねんってなに…。

頭を鷲掴みにしながら押し、抱き締める腕を引き剥がそうと掴めば、両手を取られて壁に押さえつけられた。さすがに自分から迫るのとはわけが違う。応えてくれると思っていなかったからあんなことをしていたのだ。

好きやでと先程の息切れとは違う荒い呼吸で腰に擦り付けてくる。

「僕をこんなんにした責任取ってや…あないなことしとる君なら余裕やろ?」

副隊長は私よりも数段上のすけべだったようだ。




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