第25章 変態とド変態✿保科宗四郎✿裏
暑い…なんで近年はこんなに暑いのか…この暑さじゃ怪獣も現れないんじゃない?なんてことを思いながら室外での訓練を終え執務室へと向かう。暑すぎて急いで脱いだ隊服を抱え、インナーを胸の下まで捲り腹部を露わにする。
「お前…どないな格好しとんねん。人前でそないなことする女の子おらんで。あ、女の子やなかったか」
今すぐにでも脱いでしまいたいインナーの襟を伸ばし、エアコンの前であー…と声を出しながら冷たい空気を服の中に送っていると、保科副隊長が呆れた声で目を逸らし注意をしてくる。どうせ私は女の子じゃないですよ。
「女の子じゃないのでこういうことしてもいいですよね」
執務室の扉は閉めている。そして今は副隊長と私の2人きり。インナーを脱いで自身の席に座る。私をちらっと見た副隊長は溜め息をつき、アホやろ…と頭を抱えた。それは意識してくれてると思っていいんですか?
女の子だと思いました?と椅子のキャスターを転がして彼に近寄り腕に絡みついた。邪魔するなと怒るが無理やり引き剥がすことはしない副隊長にどうなんですかと詰め寄る。手を太腿に挟み耳元でバカみたいなことを発した。
「ああん、副隊長の手、気持ちいい…もっとぉ」
「ほんまに…お前の頭ん中どうなってねん。腕立てしたいんか?」
「え?副隊長が私の上で挿入しながら腕立てするんですか?」
ぶった斬ったろか?と睨む副隊長の腕を離し、両手を胸の高さまで上げて降参のポーズを取る。これ以上したら本当にされかねない。はよ着ろと低く呟きながら書類に目を通す副隊長を尻目に、大人しく服を着た。そういえば私、汗塗れだったな…臭いとか思われてたらどうしよう…と今更なことを考えながら、私も作業を始めた。