第24章 副隊長の愛情表現✿保科宗四郎✿裏
お風呂に入って髪が濡れたままの副隊長がソファに座っている私の目の前に来て、手を優しく掴み指先にキスをした。どこの国の王子様ですか。立川…いや、日本のか。うっとりする程美しくて、少し恨めしく思う。
「ごめんな、君の気持ち無視して。僕から言いたかってん……好きや。美影を愛しとる。」
意地悪するんは君が可愛すぎて…とまた謝られた。そうしないとえっちなことをしそうになるからだと…それもまた、彼の愛情表現だったのだろう。今ならわかる。私にだけ触れる彼の手の熱さが。
「僕の彼女なって、今日このまま一緒にベッドに入ってくれるんやったら…これ、受け取って」
差し出されたのは、ブランド名が書かれた紙袋だった。これを受け取らなくても彼女になってもいいだろうか…だって、どう見ても高そう…ブランド物に疎い私でも知ってる高級ブランドだ。
ずっと前から渡そう思ってたんやと笑う彼を見て、受け取れと言われている気がしたので、大人しく受け取って中身を確認する。
ダイヤモンド…でかい…無理、こんなのつけられない。つけられないと首を振ると、デートとかの時つけてと笑う。
「やから…こっちは肌身離さずつけとって」
こっち!?2つもあるのですか!?え、え…と混乱していると盛大に笑い出す副隊長。いやだって、こんなの…告白で渡す物?私、誕生日でもなんでもないのだけど。
渡された箱の中身を見ると、シルバーで統一されたネックレスだった。細めのチェーンに涙の形をした小ぶりなチャーム。これもまたブランド物ではあるが、先程のに比べるとまだマシな気がする…言い方は悪いが安いやつ。それでも安くないと思うけど!副隊長の金銭感覚はバグってるらしい。
箱から出して立ち上がり、抱き締めるような形になってつけてくれる。どうしよう…お風呂上がりの副隊長、めちゃくちゃいい匂いする。
つけ終えて私を見た彼は、似合っとると笑った。