第24章 副隊長の愛情表現✿保科宗四郎✿裏
美味しかったですと食べ終えたプリンの空をゴミ箱に入れて、何をするのだろうと副隊長を見る。見ていると一瞬で目の前まで顔が来て、唇を舐められた。
「甘いな…口ん中はもっと甘いんちゃうか?」
何をするのかと口を開いた瞬間舌が入り込んできて、後頭部を押さえられると引き剥がすことが出来ない。私の口内を味わうように舌が蠢き、上顎を擽られて声が漏れた。そのまま舌が絡んで少しすると離れていく。
なんでこんなことをするのだろう…色気ないとか言ってたくせに。キスの気持ち良さに翻弄された涙目で副隊長を睨む。
「ええ顔しとるなぁ…ほな、訓練始めよか」
は…とポカンと口を開けて呆けるしかなかった。なんか、雰囲気が訓練のそれじゃないのだけども。甘ったるくて危険な香りがする副隊長の色香に呑まれる。