第22章 マッサージは口実✿保科宗四郎✿裏
リビングに戻るとすでにご飯はテーブルに運ばれていて、一緒に食べ始める。保科くんの料理はいつも美味しい。なので私が作る時はいつも不安になる、ちゃんと美味しく作れているかどうか。
ご飯を食べ終わりモンブランも食べ終わると、風呂沸かしてあるからはよ入ってこいと言われて、急いで入りに行く。保科くんの家ではいつも髪や身体を入念に洗っている。期待したって無駄なのに…。
髪を乾かして戻ると保科くんもお風呂に入り、マッサージをするからとベッドにうつ伏せになるよう言われた。いつもマッサージをしてもらうと寝てしまうからだ。
「これ外すで、気になる」
マッサージをしてもらっているといつもブラのホックを外される。それをわかっているのに毎回つけるのは、外された後の妄想に浸りたいからだ。
太腿に跨り背中を優しく撫でてからマッサージは始まる。いつもこの背中を撫でられる感覚に声が出そうになってしまう。たまに抑えられずに出てしまう時もあるが、保科くんは特に反応を示さない。
マッサージの刺激が始まると抑えられずに息を漏らす。マッサージで声が出ても特に気にすることはないだろう。背中を刺激される気持ち良さに浸っていた。
手が肩まできて地獄が始まる。どうしても肩だけは痛くてしょうがない。相当凝っているのだろう、姿勢が悪いんだろうな…痛みに喘ぎながら耐え続けた。