第20章 練習やで?✿保科宗四郎✿裏
リビングに戻りご飯を作りながら待っていると呼ばれたので駆け付けると、あられもない姿で、思わず手で顔を覆い指の隙間から覗いた。
「ブラつけてくれへん?これどうやってつけるん?外したことしかあらへん」
外したことしか…いやまあ、男の人はそうなのかも、と1人で納得して背中を向ける副隊長に手を伸ばしホックをつける。よく届いたな…下もよく履けたな…足は細いからわかるとして、その胸筋でよく私のブラをつけれたな関心した。
それよりも、副隊長は恥ずかしくないのか、そんな…そんなもっこりさせて…というよりすみません、紐パンしかなかったんです、新品の。
「あんまソコ、見んで。恥ずいわ」
「す、すみません!」
もっこりと膨らみ陰毛が見えて上から覗くといけないモノが見えてしまいそうなソコから、慌てて目を逸らした。
「ちゅーか…ずるいと思わへん?僕のだけ見て、自分のは見せへんのか」
副隊長の言っていることがわからずに呆けていると、隊服のファスナーに手が伸びてきて慌てて後退った。手で隠そうとすれば両手を捕まえられて、片手で押さえ付けられる。
「あ、あの!セクハラです!」
副隊長のアレをまじまじと見ていた私が言えたことではないが、これ以上何かされては困ると必死で叫んだ。それなのにちょっと黙りと言われてファスナーを下げられてしまう。
全て下げられ隊服もインナーも脱がせられて、下までも剥ぎ取られてしまった。お互い女性用の下着だけを纏って向き合う様はどんなに滑稽だろう。
いきなり抱き締められたかと思うとホックを外されて慌てて押さえると、はよ入ってきと立ち位置が逆転して浴室の前に立たせられる。入らんのやったら脱がしてまうぞ、と脅されて…。
すぐに入ってシャワーを浴びていると声をかけながら扉を開けられる。すぐに胸と大事なところを隠して背を向ける。お尻は見られてしまった。
「なぁ、これで合っと…る…?あかん、僕…君の身体好きかもしれへん」
「何言ってるんですか!?合ってますから早く閉めてください!」
下着も裸も変わらんやろとぶつくさと呟きながら扉を閉めて脱衣所からいなくなった彼を確認して、シャワーを再開した。変わらんのやったら、なんで今言うんですか…意識しまくってるんですけど。