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魅惑の恋【保科宗四郎多めごちゃ混ぜ短編集】

第18章 私を愛して…✿保科宗四郎✿裏


「いつから指輪、用意してくれてたの?」


「同棲始めた頃くらいやな。ほんまはすぐ渡したかったんやけど、まあ…いろいろあったし。」


同棲始めた頃って、もう1年近く前…。

そんな前から私との結婚を考えてくれてたの…?


もう、想いが溢れて止まりそうもない。


「だいすきぃ〜、うぅ…しろちゃんすき…その格好かっこいいよぉ、ふっ、うぅ……鼻血出た。」


「は!?ちょ、なんで鼻血出るんや!?あと、もう泣かんで!?」


すぐにティッシュで鼻を押さえてくれる。


「しろちゃんかっこよすぎて…っ、すきぃ…。」


「わーったから!美影が僕のこと大好きなん、ずーっと前から知っとる!そない言われると照れるわっ!」


鼻を押さえながら頭を撫でて引き寄せ、顬にちゅっとキスをされる。


「ほな、披露宴でこれ着よか?」


披露宴って…結婚式してくれるってこと?

え、待って…私そんな貯金ない。


それを伝えるとアホちゃうかと笑われた。


「僕を誰や思うとる?防衛隊第3部隊副隊長様やで?結婚式どころか、一生養ったるわ。」


よくわからない方向にカッコをつけて、鼻高々に人差し指と中指で挟んだ通帳を渡してきた。

それって、簡単に人に渡しちゃいけないやつ…と思いながらも受け取り中身を確認する。


え……しろちゃんの歳の平均貯金額より遥かに多いのでは…?

これを結婚式で使ったとしても、子供1人を大学まで通わせられる。

そして、まだ若いしろちゃんの場合、これからもっと給料が増えて、貯金も増えるだろう。


涙なんて驚き過ぎてどっかいってしまった。

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