第18章 私を愛して…✿保科宗四郎✿裏
友人たちが来て話しているのだが、しろちゃんがずっと私の隣を陣取って腕に巻きついている。
しろちゃんがトイレに立った隙に2人が話しかけてくる。
「どう見ても美影のこと大好きじゃん。何が愛されてないって?」
「俺、ずっと牽制されてるんだけど…。」
「ご、ごめん…なんかさっきから変で……。」
「いや、変って…彼女のこと大好きだったら、あんな感じでしょ。ねぇ?」
私も何がなんだかわかってないのだ、あんなしろちゃん初めてだから。
しろちゃんが戻ってきたので慌てて、何もなかったかのように振る舞う。
「保科さん、美影のことめちゃくちゃ好きですね。」
「え?す……どやろなぁ〜?でもまあ、好きやなかったら付き合うてへんし、同棲もしてへんやろ。」
じゃあなんで今まであんな感じだったんだよぉ…。
ずっと寂しかったのに…。
「やっぱ男の子って処女とするの嬉しいもんなの?」
いきなり何をぶっ込んでいるんだ、我が友よ…。
話していたらなんかそっち系の話になってきたな、とは思っていたけども。
彼氏さんは特に気にしないようだ、処女じゃなくても負担がかかるのは女の子だから、処女でも処女じゃなくても優しくしたいと…。
世の男がみんなそうだったらなぁ。
「僕はわからへんなぁ、処女抱いたことあらへんし。まあでも、僕以外の男知らんちゅーのは嬉しいかもしれん。」
「あ…。」
「え、保科さん何言ってるんですか?」
やばい…しろちゃんには処女だってこと言ってなかったし、友人には言ってないことを言っていない。
そして、やっぱ気付いてなかったんだ…。
しろちゃんの頭には?が浮かんでいるようだ。
「美影、保科さんとしか……。」
「ちょ…しっ!」
言ってないの?と呆れられた。
しろちゃんの顔に汗が浮かんでいく。
「なんでそないな大事なこと言わへんねん。美影と初めてした時……めっちゃ痛かったやろ!?」
苦笑いで誤魔化して、お菓子を食べた。
大丈夫〜と言いながら…。