第18章 私を愛して…✿保科宗四郎✿裏
夜ご飯を食べてから友人カップルは帰っていき、今日はもう、いろいろあり過ぎて疲れてしまった。
目の前に来たしろちゃんから逃げるようにお風呂に向かう。
黙ってたこと怒られる…!
髪を洗っていると扉が開く気配がして、背中をスーッと指でなぞられた。
「ッ…なにするのっ!」
「構ってやぁ…今日ずっとイチャイチャしよう思っとったんに…。」
いや、いつも構ってくれないのはしろちゃんで、イチャイチャしてくれないのもしろちゃんでしょう。
「好きや、美影。」
「ッ!……初めて言ってくれた…私も好き。」
「初めてやったっけ?僕、付き合う前から好きやったんやけどな…。」
初耳です。
なんなら、キスしてくれたのも、今日のあれが初めてです。
いつも私からしてた。
どうやらしろちゃんも一緒に入るようで、髪を洗っているとしろちゃんも洗い始める。
私が先に洗い終わりお湯に浸かっていると浴槽に入り、目の前に立ってくる。
何がしたいのだ…目のやり場に困り、軽く顔を背ける。
だって、目の前にアレがあったら困るでしょ…。
「美影、見て。触って欲しい。」
「いきなり…今までそういうのしてなかったじゃん。」
「せやね…でもこれからはいろいろするで。寂しかったやろ?怪獣も落ち着いてきたし、一緒にいれる時間増えるから、ぎょうさん愛でたる。」
出来るだけ一緒にいたいからと同棲したが、いつどうなるかわからない仕事の為、あまり大切にしないようしていたようだ。
手放さなきゃいけなくなった時辛いからと…。