第2章 無口な彼女が啼く時✿保科宗四郎✿裏
「美影、ほんまにええんやな?」
彼女の目を見ればいつもよりも熱を含んでいる気がしたので、無反応の彼女を抱き上げてベッドまで運ぶ。
彼女をこの部屋に入れたのは初めてだ。
部屋が余っていたから、そこで布団を敷いて寝てもらっている。
ベッドに仰向けにさせた彼女の横に手をついて見下ろす。
足の間に入っている為彼女は開脚していて、僕の熱く昂ったモノが彼女の股間にあたっていた。
キスをしていいかわからなかったので首に舌を這わせ舐めあげながら、服の中に手を入れブラの上から柔らかな胸を揉みしだく。
身体、硬いなあ…。
「怖いか?嫌なら……噛んで?」
喋らない為指を口の中に突っ込んで反応を見ることにした。
僕の指を容易く受け入れた唇は薄く開いていて、そのまま熱い舌に触れる。
そのまま指で舌を弄ったり上顎を撫でたりしているのが、一向に噛まれる気配はない。
嫌じゃないのならこんなことをしていれば、息が上がってきたり表情を崩すと思ったのだが、それもない。
「ほ、ほひな、ふん…。」
指が口に入ったまま抵抗せずに僕の名前を呼ぶ。
どうしたのだろうか、正直わかるはずもない。
彼女と会ってから3日しか経っていないのだ。
ずっと一緒にいる家族ならわかるのだろうが。
あ…あ…と何か喋ろうしている気がしたので、指を引き抜いて彼女の顔を見る。
「ふ…不感症……生理…。」
不感症?触っても感じやんてことか?
「ほんなら、やめよか?気持ちようないのに触られても嫌やろ?別に生理のことは気にしやんでええ。」
普通だったら生理中の女なんて抱かないけど、煽られたししてもいいというのなら、好みの身体を抱かないという選択肢はない。
だが、濡れないのなら抱くことは出来ない。
生理中でなければ舐めるのだが…。
血が潤滑になるだろうか。
彼女はふるふると首を横に振った。
知らんで、僕はちゃんと聞いたからな。