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短編集【怪獣8号:保科宗四郎 他】

第2章 無口な彼女が啼く時✿保科宗四郎✿裏


拉致があかへん、なんか喋ってくれや。

心の中ではそう思うが、何も喋らずに彼女を見た。


「せ、生理が…。」


「っ!すまん!気付いてやれへんくてっ……すぐ買ってくるな?」


どうやら生理がきてしまったらしく、女性がそのことを言い出しにくいことはわかっていたのに、全然気付いてあげられなかった。


薬局で生理用品を見ていたが、何がなんだかよくわからず、なんか良さそうなのを買って家に戻る。


ちゅーか、女の子拾ったんやから、警察行くべきなんやろなぁ。


家に帰ってすぐに買ってきたものを渡すと、トイレに駆け込む。

一応下着は何着か通販で買ったのだが、服がまだ買えていない。


下着は持って行ったようだから、一応ズボンを持って行く。


「美影、ズボンは大丈夫か?」


トイレの扉の前で声をかけたが、彼女の場合、反応を見ないとわからない。


少しその場で待っていると、ズボンを履かずに出てきた。

ほんまあかんて…僕、君の身体めっちゃ好きなんやから。


触ると吸いついてくる白い肌、程よい大きさで形の整った胸、ウエストのライン、痩せているように見えて、少しお腹が柔らかい。

極めつけはその太腿や!
めちゃくちゃ柔らかいのにそんなに太くもなくて細くもない、触ると指が沈み込む感覚……ってあかん、裸思い出してもうた。


「はよ、履きぃ…。」


顔を背けてズボンを渡す。


やばい、勃ってもうてる。


「ひぃっ!?」


変な声を出してしまった。

それもそのはず…膨らんだ股間を鷲掴みされたのだから。


「ちょ、なにしてるんや…やめぃて……そんなことせぇへんでええから…っ、こないなことする為に君を連れて来たんやない。」


そのまま陰茎を撫でて握り、親指で先をグリグリとしながら手を上下に動かす。


いやでも、してくれるんやったら、このままさせてもええか?

あかん、変なこと考えてもうてる。


口ではやめろと言っているのに、その手を止めることはしなかった。

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