第2章 無口な彼女が啼く時✿保科宗四郎✿裏
拉致があかへん、なんか喋ってくれや。
心の中ではそう思うが、何も喋らずに彼女を見た。
「せ、生理が…。」
「っ!すまん!気付いてやれへんくてっ……すぐ買ってくるな?」
どうやら生理がきてしまったらしく、女性がそのことを言い出しにくいことはわかっていたのに、全然気付いてあげられなかった。
薬局で生理用品を見ていたが、何がなんだかよくわからず、なんか良さそうなのを買って家に戻る。
ちゅーか、女の子拾ったんやから、警察行くべきなんやろなぁ。
家に帰ってすぐに買ってきたものを渡すと、トイレに駆け込む。
一応下着は何着か通販で買ったのだが、服がまだ買えていない。
下着は持って行ったようだから、一応ズボンを持って行く。
「美影、ズボンは大丈夫か?」
トイレの扉の前で声をかけたが、彼女の場合、反応を見ないとわからない。
少しその場で待っていると、ズボンを履かずに出てきた。
ほんまあかんて…僕、君の身体めっちゃ好きなんやから。
触ると吸いついてくる白い肌、程よい大きさで形の整った胸、ウエストのライン、痩せているように見えて、少しお腹が柔らかい。
極めつけはその太腿や!
めちゃくちゃ柔らかいのにそんなに太くもなくて細くもない、触ると指が沈み込む感覚……ってあかん、裸思い出してもうた。
「はよ、履きぃ…。」
顔を背けてズボンを渡す。
やばい、勃ってもうてる。
「ひぃっ!?」
変な声を出してしまった。
それもそのはず…膨らんだ股間を鷲掴みされたのだから。
「ちょ、なにしてるんや…やめぃて……そんなことせぇへんでええから…っ、こないなことする為に君を連れて来たんやない。」
そのまま陰茎を撫でて握り、親指で先をグリグリとしながら手を上下に動かす。
いやでも、してくれるんやったら、このままさせてもええか?
あかん、変なこと考えてもうてる。
口ではやめろと言っているのに、その手を止めることはしなかった。