第14章 寵愛と溺愛✿保科宗四郎+α✿裏
「いきなり薬を捨てて悪かった。体調は大丈夫か?」
顔を引き寄せられて頬や首筋にキスをされる。
「私、私は…鳴海隊長を好きになることなんてありません。宗四郎さんじゃなきゃダメなんです。ですから、もう諦めてください…。」
「今までとは違い、優しくする。甘やかす。だから、ボクを好きになってくれ…。」
隊服のファスナーを下げられ、その隙間に入り込んだ手が膨らみを揉んだ。
やだ…ぎゅっと目を固く閉じ必死に耐えた。
宗四郎さんには動くなと言っていたけれど、私も同じなんだろうか。
動いたら宗四郎さんを拘束して無理やり抱かれるんだろうか。
「まだ手を出してへん?よう見たってくださいよ、美影の身体。」
「……っ!やっ、ちょ…!やめ……。」
無理やり服を脱がせてくるので抵抗しようとしたが、抱くぞと脅されて動けなくなってしまった。
下着姿にされて身体をまじまじと見られる。
「…え?ん?……宗四郎さん、これなに…?」
私も自身の身体を見てみると、至るところに赤い花が散っていた。
今日はまだお風呂に入っていないから知らなかった。
「朝、散々愛し合ったやろ?」
なんの話をしているんだろう、朝は普通に寝たはず…。
意味がわからずに彼を見つめると目が合って、含みがあるように瞬きをする。
話を合わせろということだろうか。