第14章 寵愛と溺愛✿保科宗四郎+α✿裏
まだ正式に発表されたわけではないので、避難という形で立川基地に足を運ぶ。
亜白隊長にはすでに私がここに来ることを話してくれたようだ。
「お世話になります。」
「あ、待て。保科を呼んだから、時期に来る。」
隊長室を出ようとすると呼び止められ、大人しく宗四郎さんが来るのを待った。
少しすると宗四郎さんが来て、私の存在に驚いているようだが、すぐに亜白隊長へと目線を向ける。
私、こういうとこ好き。仕事と私をちゃんとわけてくれる。
理性的に私を愛してくれる。
その分、後でタガが外れるようだが…。
「三浦のこと当分気にかけてやってくれ。辛い思いをしたんだ。あ、女性の方がよかっただろうか…保科と恋人だと小此木から聞いたのでつい…。」
「保科さんがいいです!お心遣い感謝致します。」
「了。」
亜白隊長が保科さんに頼んだぞと声をかけ、私には今日一日ゆっくり休めと労わってくれた。
隊長室を後にしようとするとまた声をかけられる。
「そうだ、保科。何があったかは私が後で話すから、三浦には聞かないように。思い出すのも嫌だろう?」
「大丈夫です。保科さんには私から全て話すつもりでしたし…。」
ええんか?と聞かれたので頷いた。
またあの部屋…副隊長専用の休養室と呼ばれているらしい部屋に来て、仕事に戻らなければいけないから夜に話そうと頭を優しく撫でてくれる。
「そや、気分転換にどっか行って来たらどや?ほんまは一緒に行きたいんやけど…我慢するわ!」
何があったか相当気になっているはずなのに、それを態度には出さず、仕事へと戻っていく。
前もあの後すぐに仕事に戻っていた。