ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第2章 宣戦布告
「ってなことがあって、、、だからこの通り!!!俺のこと黙ってて下さい!!」
『ほ、ほんとにそんなことが、、、』
「俺も見てたからほんとなんです、、、俺からもお願いします!!先輩のこと秘密にして下さい!!」
頭を下げる二人、、、日比野さんが本当に怪獣であれば即討伐。
私と四ノ宮さんを助けてくれたのは紛れもない日比野さんだ。
本当は彼に報告しなくてはいけないこと、、、、
でも、、、、
『分かりました、、、黙っておきます、、、わあっ!!』
「ありがとう!!ありがとうー!!!!」
「せ、先輩っ!!!さんが潰れます!!!ぁあ!!やっぱり!!」
日比野さんのハグの力が強すぎたのか、はたまた気が緩んだせいか私はその場で気を失った。
次に目が覚めると、、、
「目ぇ覚めたか?」
『そ、、、保科副隊長、、、私、、、』
「気ぃ失った君と四ノ宮を日比野と市川が運んでくれたんや。後で礼言いに行きや、、、特に"市川"には、、、」
なんで市川くん、、、、?
頭に?マークが浮かんだが、彼に声をかけられ我に返った。
「それより痛むとこないか?」
腹部の傷はここの医療班のおかげだろう、痛みは殆どなかった。
『はい、、大丈夫です。あの、、、すみませんでした。副隊長の指示を無視してしまい』
上司の指示を無視したのだ。
そこはしっかりと謝らないと、、、と思い頭を下げる。
「ッ、、、、、、顔上げてや」
彼の言う通りに顔を上げると、、、
『ッ!!』
「めっちゃ心配した、ほんま心臓止まるかと思うたやんか!!」
ぎゅっと彼に抱き締められたのだ。