ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第2章 宣戦布告
「!!!あかん、、、アイツ通信機外したな!!」
四ノ宮が1人で戦っている、、、ってことは絶対には彼女を見捨てる筈がない。
逃げろと言っても絶対に逃げない、、、、
"はっ!2011バイタルが!!"
2011、、、のことや。
の叫び声が聞こえた途端頭の中は真っ白になった。
頼むから、、、無事でおってくれ、、、
自分たちが現場に着いた頃には全てが終わっている状態やった。
小此木ちゃんからの連絡で達は無事に避難できたとのこと。
一安心はしたが、何かが引っかかった。
「この状況、、、、どっかで、、、、」
ピッ、、、ピッ、、、ピッ、、、
心電図の音が規則正しく鳴っている室内。
ベッドで眠っているお姫様を眺めながら大きなため息を吐く。
「はぁ、、、めっちゃ気分下がったわ、、、」
あの後小此木ちゃんからの映像で、が市川にお姫様抱っこされて運ばれている姿を見せられたのだ。
仕方がないのは分かる、、、ただ彼女を運んでるのが市川やなくて日比野やったらこんな気持ちにはならなかったのではないか?
色んな考えが頭を巡る、、、、。
「、、、、」
髪を撫で、そっと酸素マスク越しにキスを落とし、名前を呼べばまるで眠り姫のように目覚める、、、
か細い声で僕の名前を呼ぶ彼女に小さく怒りを覚えた。
なんで宗ちゃんやないねん、、、保科副隊長ってそんなよそよそしい呼び方せんでくれや、、、っと
幸い、の傷はそこまで酷くなかった。
せやけど、心配に変わりはない。
万が一、目覚めなければ?なんて最悪なことばかりが脳裏に浮かんでいたのだから。
僕の指示を無視したことに頭を下げる彼女に頭を上げろと言えば素直に頭を上げる。
こんな時だけ言うこと聞きやがって、、、と思いながらも僕は彼女を抱きしめていた。
あったかい、、、ちゃんと生きとる、、、
の温もりを感じることができやっと安心した。