ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第6章 それぞれの想い
『はぁ、、、はぁ、、、ッ!』
"駆動限界を超えています、、、"
「隊員!もう限界です!」
「!あかん、下がっとけ!!」
全開放して5分しか経過していないが、私の力ではもう限界だった。
大刃を握る力さえも、、、なくなっていた。
立っているのがやっと、、、
「先にコイツを仕留めるか、、、」
「はっ!!!!」
『ッ!(宗ちゃん、ごめんね。私、、、弱かった、、、)』
怪獣の手が迫るもその場から動くことすらできない。
もうダメだと思わず目を閉じた、、、
ところが突然ふわっと身体が後ろに飛ばされたのだ。
恐る恐る目を開けると、、。
『ッは!!!宗ちゃん!!!!』
「っぁあ!!!くっ、、、」
再び怪獣に捕まれる宗ちゃん、、、
彼が私を庇ったのだ。
苦しむ宗ちゃん、、、
早く彼を助けなくちゃ、、、
でも、、、
『ッ!動け!!!動いて!!!』
身体はすでに限界を迎えたのだ。
「っ、、、逃げろ、、、!」
『嫌!!!!宗ちゃ、、、!!!』
"皆、よく耐えてくれた!"
『はっ!!!』
「怪獣、、、僕との勝ちや」