ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第2章 宣戦布告
「様、本当にお受けになられるんですか?」
『当たり前じゃない!絶対受かる為に試験を受けるのを1年伸ばしたのよ、、あの関西弁おかっぱをギャフンと言わせてやるの!』
「はぁ、、、ばあやは心配です、、、」
『心配しないで!さぁ、行きましょう!』
2年前、彼に振られて沢山泣いた。
そして彼よりも強くなり、私を振ったことを後悔させてやると誓ったのだ。
防衛隊に私が入ることを嫌がるのであれば、それなりの実力がないときっと彼は私を落とすに決まっている。
だから敢えて1年試験を受けるのをずらしたのだ。
圧倒的な実力を見せつければ、いくら副隊長の彼でも簡単に私は落とせないからだ。
『見てなさい、、、保科宗四郎、、、、』
「ぶぇっくしょん!!」
「ッ!保科副隊長大丈夫ですか?風邪ですか?」
「すまん、驚かせたなぁ小此木ちゃん。風邪ちゃうで、これは誰かが僕の噂してるんやわ、、、多分」
はぁ、、、それは良かったです。と再びモニターに目を向ける小此木ちゃんに釣られて僕もモニターに視線を移した。
モニターに映し出されるのは、2年前よりも遥かに美しくなった彼女だ。
「(めっちゃべっぴんさんになりようて、、、まぁ昔からべっぴんさんやったけど!)、、、ん?、、、なっ!!」
モニターに映るのは、僕の可愛いに見惚れている男どもだ。
男どもの視線に気づいたがにこっと微笑むと、途端に男どもは悶え、鼻血を出す者まで出た。
「ッ、、、(そんな可愛い顔してええのは僕の前だけや!!やから嫌やねん!ただでさえ男が多いのにー!!!僕のやねんからー!!)」
僕の悲痛な叫び声は心の中で響き渡っていた。