ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第2章 宣戦布告
『ッ、、(やっぱりいる、、、よね)、、』
「僕は今回二次試験の選考委員長を任されとる第3部隊副隊長の保科や」
久しぶりに見る彼はやっぱり悔しいけどカッコよかった、、、、。
チラッと視線があったがすぐに晒される。
きっと彼も気まずいのだろう。
それは私も同じだ。
でもだからといって私は負ける訳にはいかないのだ!
絶対に合格してやるんだ!!!
適性審査は、、、
「怪獣を討伐してもらう」
彼の視線は完全に私を捉えていた。
これは宣戦布告だろう、、、
『ッ!(受けてたってやる!!)』
「四ノ宮キコル、、、開放戦力、、、46%!!」
周りがざわめく、、、
凄い、、、46%って小隊長クラスだよね、、、
負けてらんないと言う気持ちで私もスーツを見に纏った。
すると、、、、
「、、、開放戦力、、、39%!!」
『えっ、、、39%、、、?』
確かにモニターに表示されている数字は39%だった。
嬉しい反面、自分よりも上がいるんだ。
こんな所で喜んでいる場合ではないと気を引き締めた。
「日比野カフカ、開放戦力、、、、0%!?」
『へ?』
周りは一気にどよめき始めたのだ。
私もみんなが見つめる先に視線を送れば、、、
「もう少し時間下さい!!今気張ってるんで!!」
すんごい勢いでいきんでいるおじさんがいた。
『ふふ、、、面白い人(絶対あの人が好きなタイプね、、、)』
の予想は勿論当たっている訳で、、、
「ワハハハッ!!いやウンコちゃうから!!気張っても出んて!ハハハ!なんや、あのおっさんめっちゃおもろいやん!!」
カフカは保科のツボにぴったりとハマったようだ。