ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第3章 素直になれない
「珍しくヘコんでいるな」
「あっ(うわー、めっちゃダサいとこ見られた)」
考え事をする保科にミナが声をかけながらスマホを取り出し、、、
「記念に収めておこう、、、カシャッ)」
「やめて!」
「それで強かったか?怪獣8号は」
ミナとの会話で保科は胸に引っかかっていた違和感がなんなのかが分かったのだ。
動きや反応が人間のようであることに、、、
「お前はひとまず休め。あっそうだ、これでも見て元気になれ」
「ん?なんですか、、、、はっ!」
スマホの通知オンが鳴り、中身を見ると、、、
「なかなか可愛いだろ、フルーツ牛乳をこんなに美味しそうに飲む奴を私は初めて見た」
ミナから送られてきたのは一枚の画像だった。
そこに映っているのは瞳をキラキラさせてフルーツ牛乳を飲むの姿だった。
「これは、、、、」
「この前たまたま風呂で会ってな、、、、」
数日前、たまたま銭湯でと四ノ宮たちと会ったんだとか。
その時、の熱い視線を感じたのだ。
「ん?、、、これが気になるのか?」
『あっ!すみません、、何を飲んでるのかなって、、、』
「フルーツ牛乳だ。飲んでみるか?」
『え!いいんですか!?』
瞳をキラキラとさせるは無邪気な子供のようにミナは見えたんだとか。
買ってやれば、あまりにも美味しそうに飲む姿が可愛らしくてつい写真を撮ってしまったそうだ。
この写真はその時の一枚らしい。
はそれなりの家系の人間であるが故、世間を知らないことが実は多いのだ。
こんな可愛い顔をしている彼女はここ最近ではなかなか見れない、
超がつくほどのレアモノ。
保科は嬉しい一方で、こんな可愛い顔を自分以外の人の前でされたことに少し妬いた。
(僕の前だけにしてや、、、こんな可愛い顔)
「ありがとうございます、元気出ましたわ」
「ふっ、、、あとは引き継ぐ。どんなタイプであれ怪獣は討伐するのみだ」
「(その通りやな)了!」
"隊長!副隊長!!"