ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第3章 素直になれない
"!何やってんの!こっち早く手伝んなさい!!"
『ごめん、キコルちゃん!すぐ向かう!!』
余獣が溢れ出したのだ。
あまりの数にスタミナの消費は激しかったが、ちょうど良かった。
『ッ、、、はぁ、、、はぁ、、、』
戦っている間だけはさっきのことを忘れることが出来たからだ。
皆んなは大丈夫だろうか、、、
レノくんと伊春くんが心配だった。
先ほど二人が怪我をしていると報告を受けたからだ。
現場も落ち着き始めた頃だった。
"こちら保科地区フォックストロットにて怪獣8号とコンタクト"
『ハッ!』
咄嗟にキコルちゃんと目を合わせた。
相手がまずい、、、
宗ちゃんがどれだけ強いかは私が1番知っているから、、、
互いに本気で戦えばどちらかが死ぬかもしれないのだ。
『キコルちゃん!私行ってくる!!』
「はぁ!?、、、ッ、、、分かったわ、頼むわよ」
キコルちゃんも察してくれたようだ。
余獣を倒しながら私は彼らの元へと急いだのであった。