ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第3章 素直になれない
「訓練場でいくらいい成績を出しても命は一つも救われない。戦場で力を示してみせろ、ヒヨコども」
『ッ(集中しろ、、、力を出しきるんだ、、、)』
「よっしゃ、行くぞー!!!」
「おおおおおー!!」
隊員たちの雄叫びが街中に響き渡った。
『カフカさん!!援護します!』
「!助かる!」
ふとカフカさんが気になった、彼を探すとなんと余獣を解体していたのだ。
解体業をしていた彼だ、なにか考えがあるのかもしれないと思い彼の援護をした。
「見つけた、!コイツらの急所は首の付け根だ!お前の攻撃力ならいける!」
『ッ!分かりました!やってみます!!』
カフカさんの情報は即共有され、みるみるうちに余獣の死体が増えた。
そして、、、
『ッ、、、(凄い)』
亜白隊長の圧倒的な力に魅入ってしまった。
今の私では手も足も出ないと現実を叩きつけられた。
もっと、もっと強くならなくては、、、、
「諦める気になったか?隣に並ぶということはアレと同等な力を持つということや。」
カフカさんだけにかけた言葉って訳ではなさそうだ。
何故なら彼の視線は私に向いているからだ。
『諦めません、、、』
私が答えたことにカフカさんは首を傾げるが、彼へ質問をした。
「そ、そういう保科副隊長はあのくらいできるんですか?」
「無理や!」
「無理なんかい!」
「僕は狙撃武器の解放戦力が弱いから大型相手は亜白隊長には敵わん。その代わり小型から中型にかけては、、、」
「副隊長!!後ろ!!」
保科との後ろに二体の余獣が襲いかかるが、、、