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ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】

第3章 素直になれない


『バカ、、宗ちゃんのバカ、、、』

今は誰にも会いたくなくて人気が少ない屋上に避難し、頭を冷やした。

分かってる、これは私の意地が邪魔しているのだ。

素直になれない自分に嫌気がさす。


その時だった。

ガチャっ、、、

「おお、お疲れさん!」

『カフカ、、さんっ、、、』

この頃には涙は止まっていたが、私の様子から何かあったと察したカフカさんは私の隣に座り、どうしたんだと訊ねてきた。

宗ちゃんのことなどは黙っておいて、素直になれないこと、頑固な性格に嫌気がさしてたと伝えた。すると、、、


「はは!そんなことか!頑固ってのはいいことだ!自分の意思をしっかりと貫けるんだからな!だからそのままでいい!」

『ほんとに?』

「ほんとだ!それに人間はなかなか素直になれないもんだ!ただ言わなくて後悔しちまうことはちゃんと言わねぇとな!」

カフカさんの言葉に胸のモヤモヤがスッと晴れた。

そしてなんとなく気になってたことを聞いた。

『カフカさんはどうして防衛隊に入ったの?』

「俺か?、、、はは、実はな、、、」

驚くことにカフカさんは亜白隊長と幼馴染だったのだ。

小さい時に一緒に防衛隊になる約束をしたこと。

亜白隊長の隣で一緒に戦うために防衛隊に入ったことを教えてもらった。

その話を聞いてどことなく懐かしい気持ちになった。

「ってな感じで今やっとここにいる訳だ!あっ、この事はあんまり皆んなに言うなよ!すげぇ恥ずかしいから!」

『うん、約束します!頑張りましょうね、カフカさん!』

「おう!」

カフカさんと話して元気なったのだが、、、、



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