ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第2章 宣戦布告
日比野さんは候補生として入隊したのだ。
だから任命式には出れなかったらしい。
『日比野さん、あの日はありがとうございました!』
「!怪我は大丈夫か?もう無茶はだめだぞ!」
『ッ!//はい!』
亜白隊長から課せられた腕立て伏せ100回を無事に終わらせた彼にお礼を言いにいけば、ニカッと笑って頭をポンポンとされた。
ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しかった。
その光景を見た周りは、、、
「おいおっさん!!なーにちゃんに頭ポンポンしてんだよぉー!!」
「くっそー!!!ずるいー!!」
などと何故かざわめき始める。
「!ちょっとええかぁ?」
『ッ!何の御用でしょうか?"保科副隊長"』
「ピキッ)少し話がある、、、ええな?」
ムカつくほどの笑顔を向けてくる彼に仕方なくついて歩いた。
部屋を出て、空き部屋に入ったと同時に壁に押さえつけられる。
この光景は2回目だ。
「ほう、もう驚かんのやな」
『2回目なので、それで御用件はなんでしょう』
「用がなかったら呼んだらあかんか?」
しょんぼりと話す彼の姿が可愛いと思うが心を鬼にする。
『ッ、、、はい』
「はぁ、、、君くらいやで?僕にそんなドライなん。でもそれくらいがちょうどええわ、、、、めっちゃ燃える」
『ッ///』
男らしい綺麗な指が私の顎を撫で、ぐっと顔を近づけられる。
彼の綺麗な赤紫の瞳が私を映す。
途端に恥ずかしくなり、視線を逸らすも、、、
「ちゃんと僕のこと見てや、、それとも恥ずかしい?」