第17章 告白
「そうだ、私……水色のオウムちゃんと友達だったんだ」
「え?」
予想していなかった発言に僕は思わず声が出る。
オウムちゃんは僕を見上げた。オウムちゃんの黒く澄んだ目と僕の視線がぶつかった。
「そうだ……私、ヒカックのところにいたオウムじゃないんだ」オウムちゃんは話し続ける。「私、水色のオウムちゃんから、よくヒカックやアツクラの話を聞いていたの。いつも楽しいお話ばかりだから私もヒカックのところに行きたいなって思うようになって……」
そして、あの爆発事件。
オウムちゃんは友達を失ったショックでその前後の記憶をよく覚えていないのだそうだ。
何日も何日もかけてオウムちゃんは、水色のオウムちゃんの記憶を自分のものだといつからか思い込んでしまったらしい。あとでドズルさんから聞いたけど、そういうこともあるみたいだ。よく聞く言葉だと「多重人格」というものに近いとかなんとか。
「そうだったんだね……」
俯くオウムちゃんに、僕はそれしか言えなかった。