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オウムの恩返し

第9章 大護送!


「そうそうそう、それで合ってるよ〜」
 僕たちはまぐさんの指示に従いながらサメを水槽に移動させる準備をしていた。
「これはここかな?」
 とオウムちゃんも一生懸命まぐさんの言った通りのところにブロックを積み上げていく。
 今から僕たちは、サメにもう一度釣り竿に引っ掛けて水槽に移動させようとしていた。まぐさんは過去に似たようなことを何度もやっていたから、頼りになると思っていたけど僕の想像以上に頼もしかった。
 まず、サメが変な方向に飛び出して行かないように高めの壁を作って水槽までの通路を伸ばす。その通路が水槽に繋がったら、僕たちは壁に登って釣り竿を用意した。
「みんなで引っ張ったら出来るよね!」
 とオウムちゃんが言う。そう、今から僕たちはサメに釣り竿を引っ掛けながら水槽に連れ出すという作戦に出たのだ。
「姫もそうやって運んだんだよね」
 とまぐさんが言う「姫」はエルダーガーディアンのことだ。まぐさんは何かあってもなくても、エルダーガーディアンやガストを連れ回すという結構ヤバイことをしている人なのである。
「へぇ、お姫様か〜!」
 とオウムちゃんは言っているが、多分姫がなんなのかは分かっていないかもしれない。
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