• テキストサイズ

【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第6章 穢れた過去



**

「まぁ、その時の
雑誌の写真
死ぬほど売れてなんか賞とるくらいの
凄い写真になっちゃったんだけどね。」

…と言ったところで一旦2人の表情を見ると

(カメラマン誰だ。殺すぞ)

っていう声がこっちまで聞こえそうで
つい微笑んでしまう。

「おい。
続きを。」

「はいはい。」

**

そんな日々も過ぎて…
ファンからのプレゼントや手紙も
増えてきた頃…

『ねぇ、菱…ちょっとお願いが…』

「はい?どうされました?」

『この…手紙…どう思う?』

「え?…ってくっさ。
なにこれ。」

『最近同じ封筒で無名で送られてくる手紙が
いつもこんな感じの臭いとか、
その…毛とか…入ってたり、
プレゼントに使用済みのティッシュ入ってるとかで
ちょっと怖くて…』

「本当に?…気づかなくてごめん…

って、あー、ちがう、
申し訳ありません。」

『んー、ふふ、もう
それはどっちでもいいってば。(^^』

「とにかく、絶対検閲するようにします!」

『うん…おねがい。』

彼女の元に不審な手紙や贈り物を
送り付ける人物がいた。

同じ封筒に同じ便箋で
手紙を書いているから、
おそらく同一人物だろうって、
検閲入れると内容も酷くて

”〇〇…今日も君を思いながら
俺は1人で慰めるんだ…”

って、使用済みのティッシュ同封してきたり

”ねぇ…〇〇は僕のだよね?
なのになんで他の男に色目を使うんだ。”

って、さっき言った雑誌の表紙の
目を切り抜いたものを送ってきたり

”この男誰だ?”

って当時付き合ってた彼との
ツーショットが送られてきたり…

それはもう酷いストーカーになって行った。

絶対に外を出歩かせないようにしていたんだけど

ある日

「車下に止めてありますので、
先におりて車に乗っていてください!

絶対に鍵、閉めるように!」

『うん…大丈夫だって。
社長からの呼び出しでしょ?
早く行かなきゃ( ¨̮ )』

「すぐ降りますんで!」

『ふふっ、ゆっくりでいいよ〜』

**

そして数分後、

「全く…全然私が呼ばれた意味がわかんない。」

しようも無い理由で呼び出された私は
〇〇のもとへ早足で向かう。

なんでこんなに警戒しているか…

それは、最近あのストーカーから
手紙が来なくなったからだ。

/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp