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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第5章 ST☆RISH ツアー中の過ごし方




**

翌朝

目が覚めると。
2人の姿はなかった。

もしかして夢だったのかな…なんて思うけど

体を起こすと…
ツキン…

『い…たた……』

と痛むからだと
全身の歯型…
そして、腕のベルト跡が
昨日の出来事が現実だったと示す。

私はベッドから降りて
痛む体を引きずって
壁に手を付きながら
1階に降りていく

何となく、体を鏡で見るのが怖くて
浴室ではなくシャワー室で汗を流す。

なるべく全身を隠したくて
ハイネックの長袖のトップスに
ロング丈のスカートで
上下黒色の洋服を選択する。

『…元気出さなきゃ。
まだ別れるって決まったわけじゃない。』

ガチャ…

濡れた髪をタオルドライしながら
シャワー室を出ると

バタバタと2階の方が騒がしい。

『…?』

驚いてダイニングの扉を開けると

「…どこだっ!?」
「…まさか出ていった訳じゃ…」

各部屋の扉を開けて
何かを探している様子の2人。
いつになく焦っている2人をみて

…声掛けた方がいいのかな…

なんて考えていると

「〇〇っ!」

と、ランランと目が合う。

『あ、おはよぅ…』

バタバタと2人で階段を駆け下りてきて

ギュウッと抱きしめられる。

「寝室にいなかったから
ビックリしたぞ。」

『あっ、ごめんなさ…
き、昨日お風呂入ってなかったから
シャワー浴びようと思って…//』

2人、私を探しててくれたんだ。//

「シャワー室にいたのか…
使っているのを見た事がないからか、
探し忘れていた…」

『うん、…

あ、それより、どうしたの?
なにか用事?』

と、聞くと

「いや、昨日のこと…
やっぱやりすぎだったよな…って
反省して…。

謝りに部屋に行ったら
居なくて…ビックリしたっつーか…

もしかして、
家を出て行っちまったんじゃねーかと、
思ってだな…」

「…やはり、1人にするべきではなかった。
昨日は俺達もどうかしていた。
…許して欲しい…」

ミューちゃんにも抱きしめられて

良かったって…
安心したら涙が溢れ始めた。

『…っ…うん…
ごめ…グス…私も…
昨日は上手く話せなくて…』

「あぁ…ごめんな。
怖かったよな…」

『ん…ううん、グス…』

「感情を剥き出しにするなど、
俺としたことが…情けない
本当にすまなかった」


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