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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第5章 ST☆RISH ツアー中の過ごし方




どれくらい経っただろう…

『ん……』

人の気配を感じて
目を覚ますと…

あたりが暗くなっていて
2つの影がみえる。

ミューちゃんとランランが
こちらを見下ろしているのが分かり、

『あっ、2人とも…お帰り^^
ごめん、寝ちゃってた…』

と起きようとしたとき、
腕に違和感を感じる。

カチャ…

ふと、枕の上に束ねられた両手を見ると
ベルトのようなもので繋がれ、
ベッドに括り付けられていた。

『なに…これ…』

ドクドクと高速に血がめぐる音がする。

「さぁ…なんだろうな?」

ミューちゃんが私の髪を撫でながら
冷たい視線を送ってくる。

とても怖い。

「お前…今日何してた。」

ランランまで
鋭い瞳で私を刺す。

『…仕事…です…』

私何かしたかな。。

2人を怒らせるようなこと…
一生懸命思い出そうとするけど

何も思い出せない。

同時に思い出したくない嫌な記憶が
チラついて、思考が上手く働かない。

「そうか…
じゃあ、思い出すまで
俺たちの痛みを味わえ…」

『痛み…?…』

と、聞き返すけど
ランランは応えずに

首筋に顔を埋めてくる。

またキスマークかな…
なんて考えていたけど

『いっっ!?!?』

ビリッという痛みが
全身に流れて
肩がどんどん熱くなっていく…

一瞬何が起きたのか分からなかったけど
すぐに歯を立てて噛まれたのだと分かった。

『なんっ、…で…』

涙がじわっと溢れてくる。

ランランを見つめるけど
表情が怖いままで変わらない。

本当にに2人を傷つけてしまっていたんだ。
知らない間に…

でも…分からない。

**

最初の肩の痛みから
しばらく経った…

頭がぐちゃぐちゃになるなか

2人が胸に…お腹に…背中に…ふくらはぎに…
色んなところに歯型を付けていって
全身がピリピリと痛む。

…もう…体も心もグチャグチャだ…

「早く言え。
貴様を傷付けているこの時間が
勿体無いだろう。」

ミューちゃんにもギロリと睨まれ
ギュッと胸が痛む。

『…あ…ふ……グス…
ごめんなさ…
わからな…』

涙が止まらない。

どうしたらいいのか…

途方に暮れていると

ランランがついに
「これだ。」

と、携帯の画面を見せてくれる。
そこには菱に肩を抱かれる私の姿。

さっきのパン屋を出たところの写真だった。


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