第5章 ST☆RISH ツアー中の過ごし方
「クス…そういうことですか。
何事かと思いましたよ。」
「何事か…だと?」
『あー、もう!
ミューちゃん、ごめんってば。
私の「お帰り」があると思ったけど
無かったのが寂しかったんだよね?
ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙』
ちょっと拗ねてるだけかと思ったら
思いのほか引きずっているので
ここで、ちょっとミューちゃん慰めタイム
「フン……///」
「もう、レディ!
バロンばっかり甘やかさないでよ」
『えーっ、ごめん…( ˊᵕˋ ;)
帰ってきたら
2人もヨシヨシしてあげるよ?』
「言いましたね。
絶対ですよ?」
と意外とトッキーの方が食いついてくる
『それより2人はどうだった?
2人の話聞きたい。
今は、どこにいるの?』
ミューちゃんをよしよししながら
テレビ画面の2人に話しかける
「5時にライブが終わって
弾丸でN古屋です。
明日はまた朝からリハです」
「レディたちに会えた嬉しさを
噛み締める間もなく
移動だったから、
なんだかどっと疲れたよ…」
『ええっ!?N古屋!?
…やっぱハードだね…
毎回じゃないといいけど…』
心配な表情をしていると
「そういや、俺達も
結成してまもない頃
同じようなツアーやったよな?」
と、ランランが
心配ないとでも言うかのように
私の頭を撫でながらこういう。
「…ああ。
二度とやらないと抗議したら
無くなったな。」
ミューちゃんも続く。
『へぇ…!
ランラン達もやったんだ…
…よかった。
講義できるんだ…』
「次からは日程の間隔を
あけて貰うように言いましょう。
これじゃ、ファンのためにも
自分たちのためにもなりません。」
「うん。そうだね。
せっかくレディ達に逢えても
こっちが疲弊してたんじゃ
意味ないよね。」
『……疲弊…
そうだよね…
疲れてるのに、
電話なんてしてごめんね…( ˊᵕˋ ;)』
「あっ、そういう意味じゃないよレディ?
俺たちはレディに癒されるために
電話してるんだから。」
『本当?』
と聞くと
「本当です。」
とトッキーが答えて
『無理してない?』
と更に聞いて見るけど
「無理なんてしてないよ?」
とレンくんに
前のめりに答えられて
ドキッとしてしまう。
何も出来ない私でも
ちょっとは彼らの役に立っているようで
嬉しかった。
